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KAZUKI SHIMAGAMI

今、最も求められるカメラマン島上 一樹。デビューから現在までの軌跡をインタビュー

日本一多忙なフォトグラファーとして、日々世界中の撮影現場でファインダーを覗く内田将二氏。ミュージックビデオ(MV)では椎名林檎「いろはにほへと」、サカナクション「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」、 CMでは資生堂、サントリー、トヨタ自動車と、TVなどで内田氏がカメラマンを務める映像を目にしない日はないほどだ。また、フォトグラファーとしても、 多くのエポックメイキングな作品を残してきている。今、最も求められるカメラマンの秘密を探りに、内田将二事務所を訪問した。

島上 一樹

フォトグラファー。1969年長崎県生まれ。広告、CF、ファッション、CDジャケット、ミュージックビデオなどの撮影全般を手掛ける。NY-ADC賞金賞をはじめ受賞歴多数。

ターニングポイントとなったNIKE「swim」

広告へキャリアを広げられ、本当に幅広いジャンルや作風で活躍されていますが、ご自身の中でターニングポイントになった作品を教えてください。

やっぱり、NIKEの「swim」じゃないかな。アートディレクターは野田凪(1973年 – 2008年|グローバルにエポックメイキングな作品を創造してきたアートディレクター、監督)さんでした。

衝撃的なビジュアルで凄く覚えています。

当時は、合成による表現が広告では成立していなかった頃でした。ファッションで、少しずつ出始めていた程度。ADCを受賞したのですが、ADCの歴史の中でもズバっと強いという評価を頂いています。

どのように撮影されているんですか?

撮影は凄く大変でした。NIKEからは、リアルな方向性で一発で撮ってくれってと言われましたが、リアルとなると水着に気泡とか付いて綺麗じゃないんです。テストもしてみましたが、全然ダメで、これは合成しかないってことになったんです。

白ホリのスタジオに設置した巨大な水槽で泳いでいる人、水のテクスチャーや泡をエイト・バイ・テン(8×10)で撮影し、空は別撮りしたものを合成してい ます。何が大変かというと、水面を境に顔と体のバランスをデフォルメしているのですが、リアルさを突き詰めていくと、カッコよくならないんですよ。そのバランスがすごく難しい。リアルとファッションの狭間。これがファッション系だったら、リアルじゃなくてもカッコよければいいとなるんですが。

本当に毎日朝から晩までオペレータと一緒にMacの前に1週間くらいいました。1枚のデータ容量が重かったのもありますが、当時のMacは直ぐ止まって動かなくなる。アートディレクターが野田凪さんだから千本ノックのごとく要望がくる(笑)。頭部をどれだけ小さくすべきかのバランスが難しかった。彼女は もっと小さくしたかったんですよ、結局周りから止められましたが(笑)。

それでやっと印刷が上がって、野田さんからバイク便で送られてきて、それを見た瞬間「これはヤバい」と感動しました。頑張った甲斐があって色々賞もいただくことになりました。

アートディレクターや監督の、ある種、型破りなアイディアや世界観を、写真や映像に焼き付けていくときに心掛けていることはあるのでしょうか?

仕事ってそれぞれにツボがあると思うんです。そのツボを押せば間違いない。ツボを分かっているかどうかで色々表現も変わってくると思うんですよね。この作品において、アートディレクターや監督がどういうもの欲しているのかというツボです。

そのツボを外さない秘訣は何でしょう?

感覚・・・、感覚と経験じゃないでしょうか。いろんな仕事を沢山やってきましたから。それと、常にいろんなものからインスパイアを受けること。写真だけじゃなく、洋服でも建築でも、何故これがいいか? っていうツボがありますよね。仕事も同じだと思います。この仕事は、こういう撮り方でライティングはこうして、最後にこれで定着したら絶対外さないだろうって。自分なりに今まで見てきたモノやキャリアから培われているものだと思います。

10年掛けて作り上げた内田組、そのチーム作りとは。

映像のお仕事の際には、専属のチーム内田組があると聞いています。

基本専属で、10年程ずっと同じチームで一緒です。チーフの岡部雄二が、セカンドの時から一緒にやっているんですが、チーフになってもう10年くらい経つんですけど、女房役みたいな感じ。照明は米井章文といって、巨匠石井大和さんのライトマンチーフをやっていて、僕が好きなライティングのテイストを完璧に解ってくれています。クレーンやドリーを扱う特機の谷口卓さんは、クレーンワークが本当に上手いんですよ。欲しいと思う所にズバッて(笑)。チーフの彼ら、各部署の助手を含めて総勢20名ほどのチームになります。

内田組は現場でセッティングをはじめ、とにかく凄くスピーディーだと伺っています。

それぞれの役割分担がはっきりしているので早いんですよね。どうするのがベストか、みんな分かっているんですね。それに加え、みんな凄い性格がいいんです。喧嘩もしないし、凄く仲が良いというのも一因だと思います。そういうチームなので、現場がハードでもバッとこなせるんです。

撮影に数ヶ月を掛けるような映画だと、例えば黒澤明監督の“黒沢組”のようによく聞きますが、CMというジャンルでもチームを作ろうと思った理由は何でしょうか

同じ人に頼む方が色々といいなと思ったんです。チームとして出来上がるまでに時間はもちろん掛かりました。最初は狙いと違うと感じた場合、組み終わったラ イトを全部バラして、一からやり直しとかありました。でも、やっぱり、僕が想像できない光の当て方をするんですよ。そういうのを見て、僕自身勉強になったりして。そういった繰り返しを経て、今のチームが出来てきたんですね。

人材育成も作品作りの重要なファクターなのですね。そうやって最強のチームを作り上げるとき、スキルや感覚共有のため勉強会のようなことをされているのですか?

ないですね。日頃そういった話をすることも実はないんです。やっぱり修羅場を一緒に乗り越えてきた、その蓄積ってことだと思うんです。これまでに手掛けた中でも、ヴィダルサスーンや、 資生堂のオーランド・ブルーム主演のショートフィルム仕立てのCMは、予算も規模も内容も濃いものでした。シチュエーション別でセットはいくつもあるし、演者は時間が限られている。本番前日は徹夜でライティングやカメラワークにまつわる膨大な事柄を決定していかなくちゃいけないし、そういう修羅場をみんな で乗り越えてきた結果なんですね。

GOOD PRODUCTこだわりのアナログウォッチ

映像のお仕事の際には、専属のチーム内田組があると聞いています。

基本専属で、10年程ずっと同じチームで一緒です。チーフの岡部雄二が、セカンドの時から一緒にやっているんですが、チーフになってもう10年くらい経つんですけど、女房役みたいな感じ。照明は米井章文といって、巨匠石井大和さんのライトマンチーフをやっていて、僕が好きなライティングのテイストを完璧に解ってくれています。クレーンやドリーを扱う特機の谷口卓さんは、クレーンワークが本当に上手いんですよ。欲しいと思う所にズバッて(笑)。チーフの彼ら、各部署の助手を含めて総勢20名ほどのチームになります。

内田組は現場でセッティングをはじめ、とにかく凄くスピーディーだと伺っています。

それぞれの役割分担がはっきりしているので早いんですよね。どうするのがベストか、みんな分かっているんですね。それに加え、みんな凄い性格がいいんです。喧嘩もしないし、凄く仲が良いというのも一因だと思います。そういうチームなので、現場がハードでもバッとこなせるんです。

撮影に数ヶ月を掛けるような映画だと、例えば黒澤明監督の“黒沢組”のようによく聞きますが、CMというジャンルでもチームを作ろうと思った理由は何でしょうか

同じ人に頼む方が色々といいなと思ったんです。チームとして出来上がるまでに時間はもちろん掛かりました。最初は狙いと違うと感じた場合、組み終わったラ イトを全部バラして、一からやり直しとかありました。でも、やっぱり、僕が想像できない光の当て方をするんですよ。そういうのを見て、僕自身勉強になったりして。そういった繰り返しを経て、今のチームが出来てきたんですね。

人材育成も作品作りの重要なファクターなのですね。そうやって最強のチームを作り上げるとき、スキルや感覚共有のため勉強会のようなことをされているのですか?

ないですね。日頃そういった話をすることも実はないんです。やっぱり修羅場を一緒に乗り越えてきた、その蓄積ってことだと思うんです。これまでに手掛けた中でも、ヴィダルサスーンや、 資生堂のオーランド・ブルーム主演のショートフィルム仕立てのCMは、予算も規模も内容も濃いものでした。シチュエーション別でセットはいくつもあるし、演者は時間が限られている。本番前日は徹夜でライティングやカメラワークにまつわる膨大な事柄を決定していかなくちゃいけないし、そういう修羅場をみんなで乗り越えてきた結果なんですね。

http://setinc.jp/

神秘的で儚くも力強い氷の世界「北極」の地からインスピレーションを受け制 作されている

https://iyashitour.com/archives/25343